【北海道震度7地震】コンビニ、百貨店休業、食品工場停止…、台風21号とのダブルパンチ 訪日客への影響懸念 (1/2ページ)

北海道地震に伴う主な企業活動への影響
北海道地震に伴う主な企業活動への影響【拡大】

  • 停電し暗くなったすすきの駅前の交差点=6日午後、札幌市中央区(宮崎瑞穂撮影)

 北海道で6日未明に発生した震度7の地震は企業活動にも影響を及ぼした。広域停電の影響でコンビニエンスストアや百貨店の営業が停止し、メーカーは生産活動の一時休止を余儀なくされた。暴風をもたらした台風21号が関西に大きな被害を与える中で、一大観光地の北海道で生じた地震の“ダブルパンチ”が訪日を計画する外国人の心理を冷やし、観光関連の消費減退を招けば、日本経済にも影響が広がりかねない。

 今回の地震では、広域停電が企業の活動に大きな影響をもたらした。コンビニ大手のローソンは、道内に600店舗以上ある店舗のうち300以上の店舗が停電の影響で休業した。道内でコンビニ「セイコーマート」を約1100店展開するセコマグループ(札幌市)も50店が休業した。

 百貨店では札幌市内の丸井今井札幌本店や大丸札幌店などが臨時休業。外食でも「モスバーガー」を展開するモスフードサービスが道内52店舗のうち51店舗を休業し、ゼンショーホールディングスは牛丼チェーン「すき家」など道内約100店の営業を停止した。

 金融機関では大和証券が札幌市と釧路市の2支店の窓口営業を休止、みずほ証券の札幌市の支店も窓口営業ができない状態となった。

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