
「フェリーさんふらわあ」が大阪-志布志航路で導入した新船「さつま」(同社提供)【拡大】
低燃費な新船導入
日本長距離フェリー協会(東京)によると、国内の内航海運会社は、老朽化や輸送コスト削減などを理由に低燃費な新型船への移行を進める。主な中・長距離航路だけでも15~18年に計10区間で新船が導入されたほか、19年以降も複数の路線で就航する予定だ。
「フェリーさんふらわあ」(大分市)は、18年5月に続き、9月にも休息をとるドライバーの居住性を高めた新船を大阪-志布志(鹿児島県)に投入。久世達広営業企画室長は「顧客確保のため、船室設備やサービス向上を各社が打ち出している。需要を確実につかみたい」と意気込む。
ただ、新船導入は各社にとって負担増にもなりかねず、収益力向上が課題となる。都市部から地方に向かう便で積載率が低いこともあり、運航効率化も求められそうだ。