【トップは語る】滋賀銀行 SDGsで地域経済活性化に貢献

滋賀銀行高橋祥二郎頭取
滋賀銀行高橋祥二郎頭取【拡大】

 □滋賀銀行頭取・高橋祥二郎さん(62)

 --昨年11月、国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)宣言を表明した

 「『環境・CSR(企業の社会的責任)経営』に先駆的に取り組んできたが、SDGsが掲げる17項目には地域金融機関として取り組むべきテーマが多く、環境や教育、雇用など地域が抱える課題と共通している。社会的課題の解決につながる新規ビジネスを手掛ける事業者を積極的に支援することで、地域社会の活性化につながり、ひいては当行の発展にもつながる」

 --具体的な活動は

 「今年3月、SDGsに貢献する事業を支援する融資『ニュービジネスサポート資金(SDGsプラン)』を国内の金融機関として初めて商品化した。8月末時点で計10件、総額1億5300万円の融資を実行している。以前はスーツの上着にSDGsのバッジを付けても知らない人が多かったが、バッジをきっかけに話が弾み『実はこんな新ビジネスを考えている』など、具体的な話につながることもあり、手応えを感じている」

 --今後の取り組みは

 「従来の寄付型融資商品『CSR私募債』をリニューアルし『SDGs私募債』の取り扱いを今月3日から始めた。私募債発行額の0.2%相当の資金を当行が拠出し、これまでは学校への物品寄贈がメーンだった。新商品では子供食堂を運営するNPO法人などの公益団体や学校に対して活動資金を寄付することも可能にした」

 --経済団体などとの連携も進めている

 「10月には滋賀経済同友会や滋賀県などと新組織『滋賀SDGs×イノベーションハブ(仮称)』を設立する。当行だけの取り組みから発展させ、県の経済界としてSDGs関連の事業化を支援し、地域経済の活性化や魅力ある街づくりに貢献していく」

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【プロフィル】高橋祥二郎

 たかはし・しょうじろう 立命館大経卒。1979年滋賀銀行入行。2008年取締役、常務、専務、副頭取を経て16年4月から現職。京都府出身。