
全面刷新するファミマカフェをアピールする佐藤常務執行役員(左)ら=11日、横浜市のパシフィコ横浜【拡大】
ファミリーマートは11日、入れ立てコーヒーなどを提供する「ファミマカフェ」のコーヒーマシンを全面刷新し、10月から順次、全国約1万7000店へ導入を進めると発表した。マシンの入れ替えは2013年のサービス開始以来初めて。
横浜市内で同日、会見した商品・物流・品質管理本部長の佐藤英成常務執行役員は「(コーヒーなどの日販は)1割増を目指す」と述べた。
新型は、抽出方式をエスプレッソ式からドリップ式に改めるなどして味わいを高めた。ブレンドコーヒーのほか、希少性が高いコーヒー豆を使った「スペシャルティコーヒー」「抹茶ラテ」などメニューを従来の8種類から最大で16種類に増やし、多様化するニーズに応える。同時に、カップのデザインも一新した。特に女性客獲得に向けた商品として売り出すカフェラテは、きめ細かく、ふわふわの泡の「フォームドミルク」が特長で、他社商品との差別化ポイントとしてアピールしていく。
ファミマは来年2月末までに5400台を導入。19年度中に全店に導入する。
レジ横のカウンターで提供するコーヒーは集客力が高く、「ついで買い」が期待できることなどから、コンビニ各社が注力している。セブン-イレブン・ジャパンは「セブンカフェ」を今年3月に刷新し、コーヒーの味を見直した。ローソンも「マチカフェ」のブランドで20種類のコーヒーを取りそろえ、販売を強化している。