加えて、試作品は既存品と比べ、かなり高い音が出た。ラグビー用のホイッスルは、低い音が出るのが一般的。タックルなど選手同士が激しくぶつかり合うため、笛の音で選手を刺激させないようにするためだという。
早速、改良に着手すると「どんなホイッスルが正解なのか分からなくなってしまった」。国内で使われているラグビー用ホイッスルの8割が海外製だが、海外製は息をたくさん使って音を出すのが特徴。「1試合吹き続けると、頭が痛くなる」という声も聞いた。「楽器の部品加工を長年やってきた小柴製作所としての音、そして吹きやすさを追求したホイッスルをつくるべきだ」との結論に達した。
国内唯一のメーカー
理想の音を求めるべく、空気の出入り口の調整を1ミリ単位で行うなど試行錯誤を続け、昨年5月に完成。同年9月に発売した。
ホイッスルの表面には「MADE IN JAPAN」の刻印がされている。現在、国内でラグビー用ホイッスルを製造する会社が他にないことから、「国内はもとより、世界で使われるような商品になれば」と期待を込める。
今月23日には、来年、埼玉県熊谷市などで開催されるラグビーワールドカップや、2020年東京五輪・パラリンピックなどをきっかけに、県や熊谷市が未来に向けて発展することを願ったイベント「熊谷圏オーガニックフェス2018」が開催される。その中で、県内63市町村の名産品などを紹介するコーナーが設けられ、ふじみ野市代表として同社のホイッスルが展示される。