ソフトウエア開発のパルスボッツ(東京都目黒区)は、手持ちの3次元(3D)フィギュア(人形)との会話が楽しめる専用台座を開発した。例えば、フィギュアに「ただいま」と呼びかけると、台座にあるスピーカーから「おかえり」と返事してくれる。近く量産への準備を始め、年内の発売を目指す。
同社が6月に発売したロボットとの対話ソフトを活用する。台座を注文した後、専用ホームページを通じて音声を吹き込むと、音声を台座に取り込んだ状態で出荷してくれる。
3次元プリンターの普及で自身や家族のフィギュアが作りやすくなった。七五三や入園式、入学式といった子供の成長記録や、生前の姿を再現したフィギュアに声を残すといったいわゆる「終活」用途などが考えられ、写真館や葬儀業者などへの販路開拓を検討する。
価格は現時点では未定だが、数万円の見通し。美馬直輝最高経営責任者(CEO)は「将来は人工知能(AI)などとも組み合わせて、もっと複雑な会話もできるようにしたい」と話している。