SONY“看板犬”にブランド復活託す 米で新型アイボ発売、先進機能強調

ソニーの施設に展示された家庭用犬型ロボット「aibo」=8月、ニューヨーク(共同)
ソニーの施設に展示された家庭用犬型ロボット「aibo」=8月、ニューヨーク(共同)【拡大】

 ソニーは18日、人工知能(AI)を搭載した新型の家庭用犬型ロボット「aibo(アイボ)」を米国で発売した。日本で今年1月に約12年ぶりに発売し、人気を集めた。経営不振から回復したソニーは、米国市場で先進性をアピールし「SONY」ブランドの復活を目指す。

 アイボは愛知県幸田町の工場で生産し、米国に輸出。価格は3年間の通信プラン込みで2899ドル(約32万円)。カメラやセンサーで周囲の状況を把握する。アイボの情報はクラウド上に集め、交流に応じて個性を持つようになる。

 ニューヨーク・マンハッタンのソニーの展示施設では見学者から「とてもクール」(22歳男性)、「お金があれば購入を検討したい」(25歳女性)といった声が聞かれた。マルコ・ペックさん(27)は「日本以外で多くの人が買うとは想像できないが、(ソニーの)ブランドを認識させる効果はある」と話した。

 米コンサルティング会社、インターブランドによると、2000年ごろ、ソニーのブランド価値は米アップルや韓国サムスン電子を上回っていた。その後、スマートフォンの競争に敗れ、衰退傾向が強まった。

 インターブランドの北米地域の責任者、ヘルマン・ベーレンス氏は「アイボは対話型のかわいらしいおもちゃだが、これはロボット工学の始まりにすぎない。AIとクラウド、テクノロジーを統合した。ソニーにとって次の好機になるかもしれない」と、アイボの持つ可能性に言及した。(ニューヨーク 共同)