
サッポロビールが中国で販売する「サッポロプレミアムビール」【拡大】
サッポロビールは20日、中国のビール市場へ再参入すると発表した。ベトナム工場で生産した海外市場専用のプレミアムビールを輸出する。世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABI、ベルギー)と販売代理店契約を結び、同社のルートを活用し、中国の飲食店や小売店に売り込む。
サッポロは1980年代に日本から中国にビールを輸出・販売していた。2000年に中国企業との合弁で「三宝楽(サッポロ)」ブランドのビールを生産、販売していた。04年の合弁解消後は中国ビールメーカーに生産を委託して販売していたが、09年末に撤退していた。
今回の輸出による販売で9年ぶりに中国市場での事業を展開することになる。「サッポロプレミアムビール」ブランドの330ミリリットル瓶、650ミリリットル缶、業務用の20リットル樽を11月から上海、北京などの都市部で販売する。
中国ビール市場は伸び悩んでいるが、輸入品などの高級ビールの販売は好調という。日本メーカーではアサヒビールが「スーパードライ」、キリンビール「一番搾り」をプレミアムビールとして拡販している。