【Sakeから観光立国】IWC審査会誘致の委員会、有終の美

「SAKE部門」やまがた開催支援委員会の最後の総会で、あいさつする吉村美栄子山形県知事=12日、山形市
「SAKE部門」やまがた開催支援委員会の最後の総会で、あいさつする吉村美栄子山形県知事=12日、山形市【拡大】

 □平出淑恵(酒サムライコーディネーター)

 第3回IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2018「SAKE部門」やまがた開催支援委員会総会が12日、山形駅に隣接するホテルメトロポリタン山形で開催された。今回で支援委員会は解散したが、最高の報告会となった。

 支援委員会は、今年5月に山形県が世界最大規模のワイン審査会IWCのSAKE部門審査会誘致のために結成された。

 今回も会長の吉村美栄子山形県知事、副会長の佐藤孝弘山形市長、山本信治天童市長、仲野益美山形県酒造組合会長、そして委員である県内の各市町村長が集まった。

 審査会は、全国で初めて県名の「山形」で地理的表示(GI)を取得した後、東京五輪を控えたタイミングで誘致され、15の国・地域から59人の審査員が、過去最高の出品数となった1639銘柄の日本酒の審査にあたった。

 審査員に対するエクスカージョン(体験型の見学会)などで山形の魅力をアピール。NHK衛星放送も含め、メディアによる報道は400件を超えた。審査後の週末2日間、鶴岡、酒田、新庄、山形、米沢で行われた出品酒や県産酒を活用したチャリティー試飲会も大成功だった。

 また、7月のロンドンで開かれたIWC授賞式では、吉村知事が「年間最優秀酒蔵賞」のプレゼンターを務め、山形県産の「初孫」醸造元の東北銘醸(酒田市)が選ばれた。日本の知事がプレゼンターとなったのは初めてだった。

 この日「日本一美酒県山形ファンクラブ」が結成された。IWC2018「SAKE部門」審査会誘致を、このファンクラブを通じて、構築した体制、ネットワークを今後に生かそうというものだ。

 総会の後、別会場では「日本一美酒県」山形の魅力セミナーが開かれた。審査会誘致を支援した多くの協賛企業、団体など官民が集まり、山形の酒で乾杯。国際的な審査会が成功に終わり、「山形」を世界に発信できた満足感で会場は満たされて、大いに盛り上がった。

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【プロフィル】平出淑恵

 ひらいで・としえ 1962年東京生まれ。83年日本航空入社、国際線担当客室乗務員を経て、2011年コーポ・サチを設立。世界最大規模のワイン審査会、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)のアンバサダー。日本酒蔵ツーリズム推進協議会運営委員、昇龍道大使(中部9県のインバウンド大使)、東北・夢の桜街道推進協議会アドバイザーを務める。