【現場の風】日本ならではの「eスポーツ」作る


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 □バンダイナムコエンターテインメントe-sports課マネージャー 星合真樹さん(42)

 --eスポーツへの取り組みをどう進めてきたか

 「(格闘ゲームの)『鉄拳』がプロライセンス発行の対象タイトルに選ばれ、今年に入り、社内に準備室を設けた。4月からeスポーツ課が発足し、大会の企画や運営などを行っている。鉄拳では2月の選考会で4人がプロライセンスを取得し、海外で実績のあったメーカー推薦の選手らと合わせて9人のプロが活動している」

 --eスポーツの盛り上がりを実感した転機は

 「プロライセンスの発行が大きい。プロ化を機にスポンサーがついた選手もいる。賞金が出せるようになったこともあり、注目度が一気に上がった」

 --海外での熱気をどう日本に広げるか

 「(米国で8月開催された)ゲーム見本市『E3』での盛り上がりは観客の熱意によるところが大きい。ターニングポイントは五輪だ。アジア大会でも種目に採用された。1、2年で消えるような波ではなくなっている」

 --法的な規制などを現場ではどうとらえているか

 「景品表示法、風俗営業法、刑法の賭博罪などが議論されている。海外のプロ選手を招いた大会では就労ビザが必要になるのかなどの問題も出てくるかもしれない。ただ、日本eスポーツ連盟(JeSU)も発足し、業界的な情報収集が進んでいる。現場に戸惑いはない」

 --まだeスポーツへの理解が得られない部分もある

 「『ゲーム大会の延長』とか、『スポーツではない』という声もあるが大いに議論していけばいい。格闘ゲームだけでなく、いろいろなジャンルがあり、家庭用ゲーム機、パソコンなど機器も多様だ。日本代表を決めるとか、賞金が得られる大会だけがeスポーツではないと思う。親子がチームになって『太鼓の達人』で競う家族大会など、わいわい楽しめるイベントがあってもいい。日本ならではのeスポーツを作っていきたい」

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【プロフィル】星合真樹

 ほしあい・まさき 2002年バンダイ。06年からバンダイナムコゲームス(現バンダイナムコエンターテインメント)。家庭用ゲームの営業、販売企画担当を経て18年4月から現職。東京都出身。