大学などの優れた研究成果を基に事業化したベンチャー企業を対象にした「大学発ベンチャー表彰2018」で表彰された茨城県つくば市に本社を置く2社の社長が26日、同県庁に大井川和彦知事を表敬訪問した。
表彰されたのは産業技術総合研究所発の「ナノルクス」と、筑波大発の「ストリームテクノロジ」。ナノルクスは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)理事長賞を、ストリームテクノロジは科学技術振興機構(JST)理事長賞をそれぞれ受賞した。
ナノルクスは、これまでモノクロ撮影しかできなかった赤外線暗視カメラでカラー撮影を可能にする技術を開発。防犯カメラへの応用などが期待されている。
ストリームテクノロジはコンピューターのデータを連続的に高速で圧縮する技術を開発し、通信速度の高速化やデータ保存容量を格段に増やすことなどを可能にした。
この日はナノルクスの祖父江(そぶえ)基史社長(53)とストリームテクノロジの山際伸一社長(44)が出席。祖父江社長は「受賞は今後の励みになる」と語り、山際社長が「日本にとどまらず、海外に販路を開いていきたい」と話すと、大井川知事は「2社とも素晴らしい技術を持っている。県としてサポートしていきたい」と力を込めた。