日生、11月から個人賠償保険販売 自転車事故に備え

 日本生命保険が、他人にけがを負わせたり、物を壊したりした際の賠償費用を支払う個人賠償責任保険を11月から販売することが26日までに分かった。多額の賠償費用が懸念される自転車事故に備え、保険加入を義務付ける自治体が多く、需要が高いと判断した。業務提携先のあいおいニッセイ同和損害保険と共同開発した。

 新商品は個人賠償を中心とした傷害保険で、基本的な年間保険料は1990円。個人賠償は、自動車保険の特約に付けることが多いが、今回は自動車を持っていない人でも幅広く加入できる。

 国内での事故は無制限で補償する。契約者に加え、配偶者や別居の両親も補償の対象。線路に誤って立ち入り、列車を止めた費用も支払う。

 ロードバイクなどスポーツ自転車の人気が高まる一方、歩行者を巻き込む事故が多発している。神戸地裁は2013年、小学生が自転車で女性をはね、重い後遺症を負わせたとして、小学生の母親に約9500万円の賠償を命じた。

 京都府や兵庫県では自転車事故に備える保険の契約が義務となっている。