大和ハウス、富裕層向け鉄骨住宅 業界最高水準の断熱・耐震

高さ272センチの天井まで達するサッシを装備することで、開放感を高めた=28日、横浜市都筑区
高さ272センチの天井まで達するサッシを装備することで、開放感を高めた=28日、横浜市都筑区【拡大】

 大和ハウス工業は28日、富裕層をターゲットとした鉄骨住宅「xevoΣ PREMIUM(ジーヴォシグマ プレミアム)」を10月1日から発売すると発表した。3.3平方メートル単価は約90万円から。業界最高水準の断熱性や耐震性を確保した。年間600棟の販売を目指す。

 4層の断熱材によって構成された外張り断熱通気外壁と、性能を高めた新型サッシの採用で、断熱性は大幅に向上。既存の最高級品「xevoΣ」に対して開口部面積を1.6倍にしながら、実質的なエネルギー消費をゼロに近づけたZEH(ゼッチ=ゼロ・エネルギー・ハウス)基準をクリアした。また、耐震性を強化したほか高さ272センチの天井まで達するサッシやドアを新たに導入することで、空間の広がりと屋内外の連続感を演出している。

 すでに4月から一部地域で先行販売してきたが、受注物件の平均受注単価は計画に比べて2割強を上回る6000万円超に達しているという。大友浩嗣取締役常務執行役員は「先行販売で顧客ニーズを把握した。全国展開によってさらに攻勢をかけたい」と話している。