【株式ニューカマー】アプリを柱にIoT事業で急成長 (2/2ページ)


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 --業績の見通しは

 「創業2年目で黒字化を達成し4年連続の増収増益を見込んでいる。創業時から成長のために積極的に投資し、収益化と成長を同時に実現してきた。2018年8月期の売上高は、前期比2.6倍の18億1000万円、営業利益は53.6%増の3億4300万円を見込んでいる」

 --上場の目的は

 「会社を健全に安定して成長させるためだ。創業時から上場を考えていた。企業が成長し続けるには、安定性と認知度の両方が大事だ。調達資金は既存事業を成長させるため、人材採用や広告宣伝に充てる」

 --今後の事業展開は

 「16年8月期は売上高の98%がアプリ事業だったが、18年8月期には55%になり、IoT事業が45%を占める見込みだ。今後アプリ事業は提携出版社を増やして、小説や動画などにも注力し、マンガを介したアドネットワーク事業に取り組む。IoT事業は宿泊施設に加え、住宅やオフィスなどへも導入を働きかける。加えて新規事業を創出して収益化を図っていく」

【プロフィル】小原崇幹

 おはら・たかまさ 東洋大社会卒。2009年シーエー・モバイル入社。12年5月famousを、同年10月ツテコト(現・エイチ)などを相次いで起業。14年9月and factoryを設立し、現職。34歳。東京都出身。

【会社概要】アンドファクトリー

 ▽本社=東京都目黒区青葉台3-6-28

 ▽設立=2014年9月

 ▽資本金=5億4276万円

 ▽従業員=72人(2018年9月末時点)

 ▽売上高=18億1000万円(18年8月期見込み)

 ▽事業内容=アプリ、IoTプラットフォームの開発