宇部興産は2日、ポリエチレン製品などの検査不正問題で、補充調査を行ったところ、国内外のグループ会社で新たに2件の不正が見つかったと発表した。ウベコーポレーションヨーロッパ(スペイン・バレンシア州)で、客と取り決めたナイロン樹脂原料の凝固点の試験をせずに、コンピューターが毎回同じ数値を成績表に記載していた。少なくとも1997年ごろから不正があり、欧州の18社に出荷した。品質や安全性に問題はなかったとしており、不正の判明後は試験を実施して出荷しているという。
宇部マテリアルズ千葉工場(千葉県市原市)では、今年1月に高純度消石灰の試験で顧客との取り決めにない再測定を行った不正が1件あった。
6月に公表した外部の弁護士などの調査委員会がまとめた調査報告書で、追加調査が必要と指摘を受け調べていた。宇部興産は一連の不正問題の調査は完了したとしている。