大日本印刷 AI活用ロボットの音声案内 千葉・船橋駅で実証実験

AIを活用したロボットによる音声案内サービス
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 大日本印刷は、フューチャーリンクネットワーク(千葉県船橋市)が運営する船橋駅前のインフォメーションセンターで、人工知能(AI)を活用した音声案内サービスの実証実験を9月27日から1年間実施する。コミュニケーションロボットとタッチパネルディスプレーを設置し、来場者が話しかける質問に対して、音声とディスプレー表示で回答するAIを活用して適切な情報を案内する。

 コミュニケーションロボットは、来場者の声による質問の内容をAIで分析して、答えとなる最適な情報をディスプレーに表示する。タッチパネルディスプレーを操作すると、より詳しい情報を得ることができる。

 具体的には船橋市内の施設やグルメ、イベントなどの情報を案内する。今回は、2017年1月から約1年間行った実験に続く第2弾。前回は、AIを搭載したロボットによる接客案内について実証し、来訪者の属性に応じた情報提供による満足度の向上などに関する検証を進めた。

 時間がたつにつれてインフォメーションセンターの利用者が増加して好評だった。

 このため今回は、AIをさらに進化させ、通常の会話から質問内容を理解する機能と、さまざまな情報を関連づけ質問に対して最適な回答を短時間で生成、選定する機能を活用した新たな実験を始めた。

 大日本印刷は、この実験を通じて改良を進め、2019年度中の実用化を目指す。