ネット接続の白物家電、使いこなして シャープ

ペットの消臭効果をうたったシャープの加湿空気清浄機。簡易な使い方を書いたチラシも同封する=11日午前、大阪市北区(織田淳嗣撮影)
ペットの消臭効果をうたったシャープの加湿空気清浄機。簡易な使い方を書いたチラシも同封する=11日午前、大阪市北区(織田淳嗣撮影)【拡大】

 インターネットへの接続機能を持つエアコンや洗濯機などの白物家電を使いこなしてもらおうと、メーカーが力を入れ始めた。ネット家電は、スマートフォンで操作できたり、人工知能(AI)が自動で操作したりする便利な機能が付いているが、購入者の2~3割程度しか、ネット接続していない状況があるためだ。シャープは、来月発売の加湿空気清浄機に、使用説明書とは別にネット接続機能の使い方を書いたチラシを同封することを決めた。

 シャープは11日、新型の加湿空気清浄機を11月15日に発売すると発表した。部屋の明るさや、においの変化をセンサーが検知。こうした情報からネット上のクラウドサーバーのAIが室内にいる人の生活パターンを把握して、清浄機を作動させる。スマホで空気の状態や浄化した空気の総量も見ることができる。ペットの臭いの消臭機能をつけたのが特徴だ。

 新型機の販売では、ネット接続機能の使い方を書いたチラシを同封する。今年1月発売の前機種の追跡調査によると、ネット接続率は25%、同時期発売のエアコンも同様で、機能が活用されていない状況が分かったためだ。

 調査対象の半数の家庭で無線LANを導入していなかったうえ、利用者が量販店で購入する際、十分な説明を受けていないことも原因。担当者は「購入者の10%が、ネット接続機能の存在を知らなかった」と明かす。

 状況はパナソニックも似ており、接続率はエアコンで2割弱、洗濯機で3割弱とのデータがある。同社は現在、電源を入れると自動的にクラウドに接続する広域無線通信技術を研究中。NTTドコモとともに今秋、実証実験を行う。担当者は「接続作業をしなくても、自動でつながるようになればネット利用が進むのではないか」と期待する。

 今年11月にネット接続機能を内蔵したエアコンを初めて発売するダイキン工業も、購入者への説明方法などを検討しているという。