【ピックアップ】パチンコホール企業、各地で内定式

マルハンの内定式。今年も全国各地で多くの若者が遊技業界の扉をたたいた
マルハンの内定式。今年も全国各地で多くの若者が遊技業界の扉をたたいた【拡大】

 9月下旬から10月初旬にかけて、パチンコホールを全国に展開する大手企業をはじめ、エリア限定でドミナント展開する各地域の地元有力企業など、多くのホール企業が内定式を開催。多くの若者が次世代の遊技業界に希望を抱き、切磋琢磨(せっさたくま)を誓った。

 まず、全国にパチンコホールをチェーン展開するダイナム(東京都荒川区)は1日、静岡県伊東市の天麗301研修所で「2019年度ダイナム内定式」を開催。55人の内定者(男性41人、女性14人)のうち台風による交通機関の影響で欠席となった8人を除く47人が出席した。当日は、坂本誠常務取締役が内定書を授与。式辞では“パチンコを日常の娯楽にする”というダイナムのビジョンと“地域社会になくてはならないインフラにしていく”という目標実現のための具体的な『10のゴール』について語るとともに、「ともに夢の実現に向けて頑張っていこう」と激励の言葉を贈った。

 また、マルハン(京都市上京区)は2日に大阪市中央区のシティプラザ大阪で、5日に千葉県浦安市の浦安ブライトンホテルで2019年度入社予定者123人(男性94人、女性29人)の内定式を実施。当日は韓裕代表取締役社長が登壇し、内定者の入社の決意に対し謝意を述べるとともに、「マルハンの未来は無限であり未知である。まだ見ぬマルハンを皆とともに切り開いていけることを、心から楽しみにしている」と歓迎した。

 千葉会場では内定者を代表して伊藤将寛氏があいさつに立ち、「マルハンで働く人の魅力に心を動かされ、私には『パチンコ業界のマルハン』を『人の心に残るマルハン』へ変えるという新たな目標ができた」との思いを披露。「同じ志を持つ仲間とともに、マルハンに関わるすべての人にヨロコビを届けることを誓う」と、決意表明を行った。

 また両社に先駆けて9月28日には、「Dステーション」の屋号で店舗展開するネクサス(群馬県高崎市)が静岡県駿東郡の富士スピードウェイで「2018年度内定証書授与式」を開催。入社内定者130人が参加した。

 遊技への依存対策を目的とした2月の改正規則の施行や、これに伴う市場シフトに向けた旧基準遊技機の撤去(新規則機への入替対応)など、パチンコホールは多くの出費を強いられる現状にある。これら営業環境の変化に伴う影響などで採用人数は昨年度より減少を見せるものの、それでも毎年多くの新卒雇用を実現。これらの正社員のほかパート・アルバイトを含め、大都市にとどまらず地方における多くの雇用を創出している。