共創的な戦略展開
アメリカでは相変わらずスタジアムやアリーナの建設ラッシュが続いている。既存のスタジアムでも今後の一大スポーツイベントを行政とともに誘致して10年先のスポーツイベントのスケジュールを確定させることで「スポーツ・ベニュー」としての価値を高めている。その動向にスポンサー側も果敢に反応した共創的なスポンサーシップ戦略を展開しているのである。
わが国では、19年のラグビーワールドカップに続き、20年に東京オリンピックが開催される。しかしこれら一大ナショナルスポーツイベントの開催も一過性に過ぎず、その後の景気低迷が危ぶまれている。
国内プロスポーツリーグおよびチームビジネスの永続的拡大に向けたマーケティング戦略が望まれる。企業は決してスポーツへの投資にネガティブではない。その投資価値が見いだせないだけなのである。せめて翌シーズンのホームゲームスケジュールぐらいは早期に発表してくれることを期待したい。
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【プロフィル】川上祐司
かわかみ・ゆうじ 日体大卒。筑波大大学院修士課程スポーツシステム・健康マネジメント専攻修了。元アメリカンフットボール選手でオンワード時代に日本選手権(ライスボウル)優勝。富士通、筑波大大学院非常勤講師などを経て、2015年から帝京大経済学部でスポーツマネジメントに関する教鞭をとっている。著書に『メジャーリーグの現場に学ぶビジネス戦略-マーケティング、スポンサーシップ、ツーリズムへの展開』(晃洋書房)がある。53歳。大阪府出身。