埼玉県、IHIと県農業大跡地の土地売買契約を締結

IHIが埼玉県鶴ケ島市に建設する新工場のイメージ図
IHIが埼玉県鶴ケ島市に建設する新工場のイメージ図【拡大】

 埼玉県は18日、重工大手のIHIと同県鶴ケ島市の県農業大跡地北側産業用地の土地売買契約を17日に締結したと発表した。売却額は71億500万円。敷地面積は13万6100平方メートル。IHIは成長する民間航空機エンジン事業を拡大するため、整備工場を建設し、平成31年内の稼働開始を目指す。

 航空機エンジンは約30万点の部品が使われ、市場も今後20年で年率4・5%の成長が見込まれている。IHIは成長する航空機エンジン事業を拡大するため、新工場を建設する。新工場は民間航空機エンジンの修理サービスや整備、研究開発などを手がける。最新のAI(人工知能)やモノのインターネット(IoT)などを活用し、生産効率を高めるという。

 IHIが生産拠点を新設するのは21年ぶり。新工場では33年までに約245億円を投じ、約600人を雇用する計画だ。県もIHIの進出で地元への経済波及効果を期待している。