三井不動産、NY・マンハッタンの物件完成 地上51階建て高層ビル「55ハドソンヤード」

「55ハドソンヤード」(共同)
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 三井不動産は18日、米ニューヨーク中心部マンハッタンで、地上51階建ての高層ビル「55ハドソンヤード」が完成したと発表した。事業費は約1500億円。延べ床面積は約11万8000平方メートルで、日系企業がマンハッタンで建設した物件で過去最大規模としている。

 55ハドソンヤードはオフィスビルで、金融系企業や法律事務所が入居する予定。全体で約11ヘクタールの大規模再開発の一角を占める。全体を主導する米デベロッパーやカナダの不動産投資会社との共同事業で、三井不動産の出資比率は9割。

 三井不動産は、海外事業を成長分野の柱に位置付け、投資を拡大している。同じ再開発地区では、地上58階建ての高層ビル「50ハドソンヤード」(仮称)の開発にも参画。延べ床面積は約26万平方メートルで、事業費は4000億円超に上る。2022年に完成する計画で、米資産運用大手ブラックロックの本社が入る予定。

 三井不動産アメリカの山岡薫社長は同日の記者会見で「ニューヨークでは1986年に『1251アメリカ街ビル』を取得して以来、事業機会を探っていた。30年越しの第2の旗艦ビルだ」と語った。(ニューヨーク 共同)