□頃安雅樹社長
畳製造機器メーカーとして70年前に創業した極東産機は、職人の技術を機械化し、畳づくりの自動化、省力化を実現した。長年にわたり蓄積した技術力とノウハウを応用して、幅広い顧客の要求に基づくオーダーメードの産業機器も開発製造している。9月27日に東証ジャスダック市場に上場を果たした頃安雅樹社長に、これからの事業展望について聞いた。
◆最先端分野に展開
--事業の構成は
「畳製造機器や内装工事業者向けのインテリア内装施工機器のほか、施工工具、資材販売の『プロフェッショナルセグメント』が売上高の4分の3を占めている。葬祭用など特殊機能畳や太陽光発電システムを販売する『コンシューマセグメント』と、オーダーメードの産業機器を製造販売する『インダストリーセグメント』がそれぞれ8分の1ずつとなっている。とくに職人技を自動化した畳製造装置などの長年磨かれた技術が、インダストリーセグメントの最先端分野に幅広く展開されている」
--インダストリーセグメントの状況は
「現在最も引き合いが多いのは、車載用リチウムイオン電池の一部を製造する装置だ。顧客とともに構想段階から企画、製造、設置までトータルで対応している。ほかに液晶や半導体の一部を製造する装置の開発など、さまざまな分野での実績がある。自社開発製品では、外食産業向けのみそ汁、だし、スープ用の定量注出する機器であるマルチディスペンサーがあり、大手牛丼チェーンのほか、和食レストランや回転ずしチェーンなどに導入されている。自社製品の開発にさらに力を入れていく」
◆関東方面に人員強化
--株式公開の狙いは
「優秀な人材を獲得するためだ。今までは関西に偏っていたが、上場により認知度が向上したので関東方面での応募者増加に期待したい。引き合いが好調なのでインダストリーセグメントの人員を強化する。新卒はまずプロフェッショナルセグメントで技術を磨き、インダストリーで力を発揮してもらいたい」
--上場で調達した資金の用途は
「インダストリーセグメントを強化するため、資金を重点的に振り向けていく。今の工場が手狭になったので、新設か改装して生産体制を強化する。これにより、生産能力が追いつかないために断っていた案件を積極的に受注することができるようになる。システムや新製品の開発費用のほか、開発職の人材採用にも充てる」
--今後、各セグメントの売上比率をどのようにするのか
「今はプロフェッショナル、コンシューマ、インダストリーでそれぞれ6対1対1の比率だが、売上高全体を成長させるなかで中期的に5対2対3にしたい。全社的な売上高は、まずは100億円を、その後5年以内に150億円を目指す」
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【プロフィル】頃安雅樹
ころやす・まさき 東大工卒。1980年科学技術庁(現・文部科学省)入庁。88年極東産機入社。常務、専務を経て、99年10月から現職。62歳。兵庫県出身。
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【会社概要】極東産機
▽本社=兵庫県たつの市龍野町日飼190
▽創業=1948年10月
▽資本金=6億205万円
▽従業員=261人 (2018年7月末時点)
▽売上高=90億4000万円 (18年9月期見込み)
▽事業内容=各種産業機器の製造販売など