20年に売上高1億ドル
--うがい薬や、のど飴以外の展開は
「PVPIの高い殺菌力を生かしたハンドソープ、傷薬、軟膏(なんこう)、ウエットシートなども用意している。イソジンは日本でのブランド名で、グローバルマーケットではベタダインの名称となるが、総合感染対策のメッセージは同じであり、のどや上気道の保護、傷のケアのほか女性のデリケートゾーンのケア製品を含め個人の衛生管理を広くサポートしていく」
--悪性リンパ腫など希少がん向けの治療薬も扱っている
「日本では昨年、ムンデシンなど抗がん剤2商品を市場投入した。研究開発(R&D)拠点はスイスにあり、臨床試験中の化合物も数多く保有している。希少疾病向けの医薬品は大手の薬品メーカーは参入しにくいため、当社の差別化要素ともなっており、今後も開発、製品化に力を入れていく」
--世界市場における日本の位置付けは
「当社のグローバルでの事業規模は50億ドル(約5600億円)程度で、現状は中国、米国、欧州などが大きく、日本での事業はトップ10にも入っていない。しかし、販売体制を見直した最近4年間では売上高が4倍に伸びており、2020年には売上高1億ドル(112億円)まで拡大させたい。将来的に日本を世界3位の事業規模にしたい」
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■ムンディファーマ
【本社】東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟19階
【設立】1991年12月
【事業内容】医薬品の研究・開発および販売