RIZAPから「ザップデリ」 法人向け低糖質弁当を宅配

 減量ジムなどを展開するRIZAPグループは25日までに、法人向け宅配弁当事業に乗り出したことを明らかにした。これまでの減量支援の実績をもとに開発した低糖質弁当「ザップデリ」を企業の昼食として宅配する。従業員の健康増進に取り組む企業のニーズを取り込み、法人向け事業を強化する狙い。

 RIZAPグループは、企業にトレーナーを派遣し、30~50人の従業員に対して運動や食事管理のメソッドを伝授したり、実際にトレーニングする「法人向け減量プログラム」を提供している。この取り組みの中で、企業側から従業員の食生活改善のニーズが出てきたことから低糖質弁当の宅配も始めることにした。

 同社の「ザップデリ」は糖質量を大幅に抑えながらも満足感、おいしさを楽しめる工夫を施しているという。手間のかかるカロリー計算なども不要で、今年から個人向けに宅配販売を事業化していた。

 最近は従業員の健康を増進し、業務の生産性向上を進める「健康経営」に取り組む企業が増えているが、具体化の手法で悩むケースも多いという。

 このため、RIZAPグループの法人向け減量プログラム事業の利用者は今年3月末時点の2万5千人から、10月には約5万人に倍増。さらに需要が見込めることから、今回の低糖質弁当の宅配を含めた健康支援サービスの充実で、来年3月までに10万人への減量プログラム提供を目指す。