JR西 災害復旧費かさみ最終減益 9月中間 215億円の引当金計上

 JR本州3社の2018年9月中間連結決算が29日、出そろった。主力の鉄道部門はビジネスや観光が堅調だったことから売上高は3社とも過去最高を更新した一方、最終利益は相次いだ自然災害により多額の復旧費用を見込むJR西日本が減益となるなど災害の影響の大きさで明暗が分かれた。

 JR東日本は増収増益で売上高、最終利益とも過去最高を更新した。運輸事業は相次いだ台風が約20億円の減収要因となったが、訪日外国人旅行者の利用増が15億円の増収効果をもたらした。

 JR東海は売上高、営業・経常・最終利益がそろって過去最高を更新。7月の西日本豪雨で高山線が被災したが、新幹線は好調で運輸収入は前年同期比149億円増と売上高を押し上げた。この結果、19年3月通期見通しを売上高は前期比1.8%増の1兆8550億円、最終利益は3.9%増の4110億円にそれぞれ上方修正した。

 JR西日本は西日本豪雨が63億円、6~9月の自然災害が計約100億円の減収要因となったが、流通業などが好調で売上高は2年連続の増収。甚大な被害となった西日本豪雨の復旧費用として1995年の阪神淡路大震災以来の災害損失引当金215億円を特別損失に計上した結果、最終利益は2期ぶりの減益となった。これを受け、19年3月通期予想は売上高を前回予想比90億円減の1兆5165億円に、最終利益は155億円減の955億円にそれぞれ引き下げた。

 ■JR本州3社の2018年9月中間連結決算(売上高/営業利益/最終利益)

 JR東日本 14869(1.5)/2922(▲0.0)/1789(  0.2)

 JR東海   9181(2.1)/3909( 5.1)/2447( 10.8)

 JR西日本  7369(1.4)/1133( 1.9)/ 564(▲16.7)

 ※単位は億円、カッコ内は前年同期比増減率(%)、▲はマイナス