
取材に応じるパナソニックの本間哲朗専務執行役員=1日、東京都千代田区【拡大】
パナソニックは1日、冷蔵庫や炊飯器など製造する全ての種類の家電で、インターネットとつながる「IoT」製品を国内市場に2021年度までに投入することを明らかにした。人工知能(AI)も搭載する。本間哲朗専務執行役員は「(IoT化により)つながることで機能がアップデート(更新)され、製品価値が高まる」と述べた。
開催中の創業100周年記念展示会「クロスバリューイノベーションフォーラム2018」の講演で明らかにした。
パナソニックは10年以上前から、国内外でテレビなどでIoT製品を投入していた。スマートフォンから操作できる点などが受け、中国で先行して普及したものの、日本での浸透は今ひとつだった。今回は白物を中心としたあらゆる家電をIoT化するほか、人工知能化で付加価値を付けた。
本間氏は「国内では(家電のインターネットへの)接続率の低さに悩んできたが、人工知能化でアプローチする」と力を込めた。今後の日本市場での販売戦略について「家電がかしこく進化する」とアピールし、IoTを前提にした家電の知能化を進める考えを示した。