百貨店大手4社が1日発表した10月の既存店売上高(速報)は、訪日外国人客(インバウンド)の消費が回復したことや、天候が落ち着いていたことなどで、全社が前年同月の実績を上回った。
三越伊勢丹ホールディングスが1.1%増、高島屋が3.5%増、J.フロントリテイリングが4.1%増、そごう・西武が1.4%増となった。
各社ともに9月は、大型台風などの影響でインバウンド消費が低迷し、前年実績を下回ったが、10月中旬からは盛り返し、前年同月比プラスに転じた。
大型改装の効果も出ている。高島屋では9月25日に日本橋店(東京都中央区)を改装オープンしたが、来客数が想定を上回り、10月の来店客数は84%の大幅増となり、全体を牽引(けんいん)した。また、三越伊勢丹でも10月24日にリニューアル開業した日本橋三越本店(同)の10月の売上高は10%増となっている。