米中貿易摩擦で野村赤字 証券大手5社 9月中間


【拡大】

 証券大手5社の2018年9月中間連結決算が出そろった。野村ホールディングス(HD)は最終損益が中間決算として2011年以来、7年ぶりに赤字に転落したほか、3社が前年同期に比べ減益となった。米中貿易摩擦や新興国の通貨安への懸念から株式などの売買が振るわず、手数料収入が落ち込んだ。

 野村HDは売上高に当たる純営業収益が前年同期比22.1%減の5549億円、最終損益は60億円の赤字(前年同期は1087億円の黒字)だった。欧米の機関投資家向けビジネスが低調だったほか、住宅ローン担保証券の不正販売に絡み米司法省に和解金を支払ったことが響いた。

 大和証券グループ本社は株式の取引減少に加え、トルコの通貨リラ安への警戒による債券販売の低迷で最終利益は29.3%減の362億円だった。

 SMBC日興証券は企業の資金調達支援などの業務が好調で増収を確保したが、グループの証券会社の吸収合併に伴い人件費などが膨らんだため減益。三菱UFJ証券ホールディングス(HD)は株式投信の販売が不振で減収減益だった。

 一方、みずほ証券は株式や債券の引き受けが堅調に推移し、増収増益となった。