創業50年、焼肉で笑顔に(1)「会社は私が買い戻す」 大同門社長 フォーリー淳子さん (2/2ページ)

大同門の社長を務めるフォーリー淳子さん。投資ファンドに売却された会社を買い戻した(前川純一郎撮影)
大同門の社長を務めるフォーリー淳子さん。投資ファンドに売却された会社を買い戻した(前川純一郎撮影)【拡大】

 フォーリー タレでおいしく食べられる焼肉であることです。焼肉の食べ方が知られていないころから、いち早く精肉、内臓それぞれで醤油ダレ、味噌ダレをつける食べ方を提案したのも当社でした。今はドロドロのタレの味で味わう食べ方も広がっていますが、当社が売りとするのはあくまで肉自身のうま味を楽しめるタレです。

 --もともと社長自身は通訳、起業家として活躍していた

 フォーリー 初めから家業を継ごうとの考えはありませんでした。会社が経営不振に陥り、ファンドに身売りされた時、創業者だった父は家族の前で泣きました。父が大同門にかけた情熱も感じていました。会社を自分が買い戻し、自分がやるしかないと腹をくくりました。

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 【プロフィル】フォーリー・じゅんこ 昭和36(1961)年11月生まれ、京都市出身。神戸女学院大学卒業。大阪府庁で知事付け通訳などを務め、その後、IT関連会社などを起業。平成22(2010)年、父親の西村義博さんが創業した「大同門」社長に就任した。