三越伊勢丹、訪日客増で基幹店好調 9月中間、営業益41.5%増

決算について説明する三越伊勢丹HDの杉江俊彦社長=7日、東京都中央区
決算について説明する三越伊勢丹HDの杉江俊彦社長=7日、東京都中央区【拡大】

 三越伊勢丹ホールディングス(HD)が7日発表した2018年9月中間連結決算は売上高が前年同期比4.3%減の5639億円だったものの、都心の基幹店が好調で営業利益は41.5%増の108億円の増益だった。最終利益は39億円(前年同期は1800万円)。

 伊勢丹松戸店(千葉県松戸市)の閉鎖などにより売上高は減少したが、訪日外国人客らによる根強い消費を受け三越銀座店(東京都中央区)などが好調に推移した。

 杉江俊彦社長は7日の会見で、電子商取引(EC)と実店舗を融合させた「新時代の百貨店を目指す」と強調した。構造改革については「大規模店の閉鎖はいったん終了だ」と述べ、不振の地方店の広島三越と松山三越は新たな商業施設への転換を検討しているとした。コスト構造改革として本社移転も含めた保有不動産の効率化を検討していることも明らかにした。