創業50年、焼肉で笑顔に(4)2度の起業で上場も経験 大同門社長 フォーリー淳子さん (1/2ページ)

平成9年のメイド・ジャパン時代。展示会に出展し、自社製品の営業に忙しい毎日を送った(本人提供)
平成9年のメイド・ジャパン時代。展示会に出展し、自社製品の営業に忙しい毎日を送った(本人提供)【拡大】

 焼肉レストラン「大同門」の社長を務めるフォーリー淳子さん(57)。通訳としての活躍以外、起業を2度経験している。その原動力となったのは、自身の「新しいもの好き」の気質という。(聞き手・大島直之)

 --通訳の仕事以外、2度の起業を経験しています

 フォーリー 最初はオンラインデータベースの販売会社です。一時期の海外生活から帰国し、何か新しいことを始めたいと思っていたところに英国のオンラインデータベース会社、メイド社が日本で総代理店「メイド・ジャパン」を立ち上げる人を探しているとの話が舞い込みました。英語も生かせるし、昔から新しいもの好きだったので「面白そう」と飛びつきました。

 --どんな仕事でしたか

 フォーリー それまで大量かつ高額でしか販売できなかったデータベースを必要な情報だけ、金融機関向けに売るビジネスです。当時としては画期的で新しいビジネスでした。パソコンを持ち歩いて営業して回ったことで、顧客数を創業時の3件から50件にまで増やしました。やればやるほど営業成績もついてきて充実感はありました。

 --一方、通訳とは違う難しさも感じたそうですね

 フォーリー 自分でビジネスをすることの大変さを感じる毎日でした。東京でオフィス開きをしたり、備品の調達、銀行口座を作ったりと何でも自分でやらなくていけない。さらにスタッフに会社のお金を持ち逃げされたせいで、家賃や給与を払うために資金繰りも大変な時期もありました。その後、富士通グループから事業買収の打診があり、創業から約4年で譲渡することになりました。結果的に譲渡益も出せて、初めの起業としては、まずまずのビジネスができたと思います。

 --次はITベンチャー会社を起業。その後、東証マザーズに上場するなど起業家としてのキャリアを積み重ねます

 フォーリー AI(人工知能)エンジニアの夫、トーマス・アクイナス・フォーリーと出会い結婚。「何かビジネスを始めよう」と事業内容も決めないまま会社を設立しました。その後、上場する今のシルバーエッグ・テクノロジーです。現在の大同門本社ビルにもオフィスを置いていました。AIを使ってネットユーザーに最適商品などを勧めるサービスを手がけています。途中、投資家の出資で資金調達ができたのにうまくいかず、大幅な事業縮小もしました。資金の行き詰まりなどもありましたが、顧客ニーズに合わせた販売に切り替えていくと大手通販会社など顧客も増えていきました。

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