
東芝のロゴマーク(宮川浩和撮影)【拡大】
東芝は13日、約1207億円の自社株買いを実施したと発表した。国内企業では過去最大級となる7000億円を上限に買い付ける計画だったが、応募は予定の17%にとどまった。自社株買いは来年11月まで続ける予定で、取得株の一部は消却する。
取得価格は12日終値の1株3635円で、昨年12月に行った約6000億円の増資の新株発行価格より約38%高い。
だが、東芝の経営再建により一段の株価上昇を期待して保有し続ける多くの株主が応募に踏み切らなかったもようだ。東芝側は、6000億円の増資に応じた海外の投資ファンドの応募を想定していた。
自社株買いは市場に流通する株式数を減らし、1株当たりの価値を高める株主還元策。今回は13日の取引開始前に東京証券取引所の立会外取引で実施し、発行済み株式総数の約5%を取得した。
東芝は6月に稼ぎ頭だった半導体メモリーを売却するなどして、手元資金が積み上がっていた。このため、海外ファンドの一部からは「(7000億円は)著しく不十分」として、1兆1000億円の自社株買いを実施するよう求められていた。