ゼネコン大手4社の2018年9月中間連結決算が13日、出そろった。4社の売上高はいずれも前年同期比で増収を確保。工事の進捗(しんちょく)率向上などで大成建設と鹿島は通期の最終利益予想を上方修正した。
建設需要の見通しについて、ゼネコン幹部は「歴史的に高水準が維持されている」(大成建設の桜井滋之副社長)との見方が主流。下半期以降の受注環境も「五輪後も含め、大きく変化するとは考えにくい」(小寺康雄・大林組専務執行役員)と強気の姿勢を示した。
東京五輪を控えた建設ラッシュに伴い、労務費や資材価格は高止まりが続いている。
ただ、労務費に関しては「厳しくみていたが、そんなに顕著ではない」(鹿島の内田顕取締役)。資材費も「想定内の幅で動いている」(清水建設の東出公一郎副社長)としており、業績への影響は限定的だった。
鹿島はこうした動向を踏まえ、前期比35%減の820億円と見込んでいた19年3月期の最終利益を970億円へと上方修正した。大成建設の同期の業績予想は、売上高・最終利益ともに上方修正した。
一方、油圧機器大手KYBの免震・制振用ダンパー検査データ改竄(かいざん)問題について、「現時点では損益要因に織り込んでいない」(鹿島の内田取締役)との対応がほとんどで、今後の業績に影響を与える可能性もある。
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■ゼネコン大手4社の2018年9月中間連結決算(売上高/営業利益/最終利益)
大林組 9371(2.1)/650(4.3)/488(0.9)
鹿島 8977(9.1)/606(▲21.1)/545(▲15.3)
清水建設 7296(6.5)/493(▲1.4)/365(▲ 4.4)
大成建設 7046(2.8)/480(▲24.1)/352(▲20.2)
※単位は億円。カッコ内は前年同期比増減率%、▲はマイナス