ALS治療薬に経口剤 田辺三菱が開発、患者の負担減

 田辺三菱製薬は、全身の筋肉が徐々に動かなくなる筋委縮性側索硬化症(ALS)の進行を抑制する注射剤の治療薬について、患者の負担を軽減するため、液体で経口服用できるように国内で臨床試験(治験)を進めている。研究の結果、注射剤と類似の効果が認められ、来月7日から英国で開かれる国際シンポジウムで発表する。

 新しく液状の経口薬として開発しているのは「エダラボン」。治療を始めてから14日間は連続投与が必要だが、現在は注射剤だけのため、連日医療機関に通うか入院する必要があった。液状の経口剤になれば自宅での投与が可能になる。

 田辺三菱は2020年度にも経口剤の製造販売を承認申請する方針で、21年度の発売を目指している。

 エダラボンは脳梗塞の治療薬として平成13年に発売され、27年に日本でALS治療薬として承認を取得、続いて韓国と米国でも販売され、先月にはカナダでも承認された。エダラボンが登場するまで、ALS治療薬は1種類しかなかった。