ネット融資仲介大手maneoで延滞 奇怪な投資物件…元本割れの恐れ (1/4ページ)

maneoをめぐり延滞が表面化した川崎市麻生区の物件
maneoをめぐり延滞が表面化した川崎市麻生区の物件【拡大】

 ソーシャルレンディング大手の「maneo」で延滞案件が発生した。担保保全したファンドが返済を延滞。元本割れの可能性も出てきており、ブームの中でソーシャルレンディングの存在が問われている。(東京商工リサーチ特別レポート)

 金融取引業者のmaneoマーケット(東京都)と、貸金業のmaneo(東京都)を中心とするソーシャルレンディング(以下SL)大手の「maneo」は11月1日、3件の延滞発生を明らかにした。

 「maneo」のSLは、maneoマーケットが投資家を募り、maneoなどSL事業者に出資する。SL事業者は集めた資金を借り手に貸し付け、その利息を投資家に分配する。ただ、今年7月、maneoマーケットは関東財務局からファンドの取得勧誘に関し、虚偽の表示などで業務改善命令を受けている。さらに、maneoや関連会社が担保保全したファンドが返済を延滞しており、元本割れの可能性も出てきた。

 東京商工リサーチ(TSR)情報部が急成長する「maneo」の延滞ファンドの周辺を迫った。

◆不動産担保付きで「安全性」をうたったが…

 ソーシャルレンディングは、投資家から集めた資金の借り手の社名や案件を「借り手保護」のため明らかにしていない。投資家は「maneo」の公表する概要で判断するしかない。

 11月1日に「maneo」が延滞を公表したファンドの1つは、不動産業のA社に約20億円を「maneo」から関連会社であるリクレ(東京都千代田区)を経由して不動産の購入資金として融資した。

 「maneo」が投資家に公開しているA社の一部ファンドの概要は、神奈川県川崎市内の担保不動産にリクレが順位1位の極度額19億2000万円の根抵当権を設定し、公正証書の契約で保全しているという。

「こんな山中の物件を…」