【高論卓説】ライザップ、「老青」相補えるか 立て直しの成否果たして (1/2ページ)

インタビューに答えるRIZAPグループの瀬戸健社長(左)と松本晃代表取締役=19日午後、東京都新宿区
インタビューに答えるRIZAPグループの瀬戸健社長(左)と松本晃代表取締役=19日午後、東京都新宿区【拡大】

 RIZAP(ライザップ)グループの急成長路線が逆回転を始めた。40歳の創業者、瀬戸健代表取締役社長は、71歳の松本晃代表取締役構造改革担当の手腕を借りて、立て直しに取り組む。(ジャーナリスト・森一夫)

 その成否は、親子ほども歳の離れた2人のコンビネーションが功を奏するかどうかにかかっている。一般論で言えば、老と青の組み合わせは、老の経験、知恵と青の突破力がしっかりかみ合えば、鬼に金棒だが、今回は果たしてどうか。

 RIZAPグループは14日に、2019年3月期の連結最終損益について、従来の黒字予想から70億円の赤字予想に修正すると発表した。これにより、成長路線に急ブレーキがかかり、広げ過ぎた戦線の縮小に転じることになった。

 新聞などが報じているように、同社は、純資産より安い値段で会社を買収して、差額の「負ののれん」によって利益成長を図ってきた。しかし買収した業績の悪い会社が思うように立ち直らなければ、安物買いの銭失いになる。今回の事態は、半ば予想されていたものともいえる。

 6月末に代表取締役に就任した松本氏が、何も知らずに入ったとは思えない。同氏は業績が停滞していたカルビーに招かれて、9年で見違えるような会社にして一躍注目された。カルビーの代表取締役会長兼CEO(最高経営責任者)を退くと発表すると、複数の企業から声がかかり、その中からRIZAPをあえて選んだ。

 成功する経営者になるためのポイントについて、こう語っている。「この馬(会社)に乗ったら勝てるかどうか。ぼそっとした馬でも磨いたら意外によく走るかもしれない。その見極めが大事だ」

 松本氏は若い瀬戸氏のポテンシャルを見込んだのだろう。何としても成功させたいという男気のようなものを感じる。瀬戸社長がいわば親の心子知らずにならなければ、よいのだが。

「4匹の猫」