大阪万博、首位通過狙い通り 決選投票でロシア圧倒 (2/2ページ)

万博開催が決定し喜ぶ商店街の関係者ら。くす玉が割られた=24日午前1時8分、大阪市中央区(安元雄太撮影)
万博開催が決定し喜ぶ商店街の関係者ら。くす玉が割られた=24日午前1時8分、大阪市中央区(安元雄太撮影)【拡大】

 この時点で決選投票は確定的に。「1回目の得票で1位になる」ことが日本の至上命題になった。

 万博のような国際的な選挙で、投票する側が避けたいのが「死票」になること。最終局面では「勝ち馬」に乗る心理が働き、2位通過の国には票が流れにくいからだ。

 今月19日にパリ入りした日本の誘致委員会役員は従来の支持を固め、裏切り率を減らすことに注力した。総会前日の22日夜には、5班に分かれて各国代表を招いた夕食会を開催。「顔の見える支持要請」(誘致関係者)を徹底した。

 投票前の最終プレゼンテーション。ロシアのプーチン大統領はビデオメッセージで「政府代表の皆さまには大きなミッションが課されている」と鋭い眼光で迫った。一方の日本は、世耕弘成経済産業相が「スシ、カラオケ」のフレーズを交えて「大阪は楽しい」と柔和な表情で呼びかけた。

 迎えた1回目の投票。日本の得票は口上書を上回る85票まで伸びた。狙い通りのトップ通過で決選投票でもロシアを圧倒した。

 ある誘致関係者は「ロシアは投票国を増やして票を増やそうとしたが、日本は正攻法で訴えて確実な支持(票)を得た」と語った。

 誘致決定後のレセプションで祝杯を挙げた松井一郎大阪府知事は「選挙って金じゃない。誠意をもって熱意を伝えることが大切やねん」と上機嫌だった。