三菱重、航空機生産統合へ MRJとボーイング向け部品 費用を削減

取材に応じる三菱重工の宮永俊一社長=12日、東京都港区
取材に応じる三菱重工の宮永俊一社長=12日、東京都港区【拡大】

 三菱重工業は12日、国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の機体製造と、米航空機大手ボーイング向けの部品生産の事業統合を検討していると明らかにした。MRJの本格的な事業化を見据え、費用を削減し、競争力を高めたい考えだ。

 三菱重工の宮永俊一社長は共同通信などのインタビューに対し、「ボーイングの下請けと、MRJの製造を別にしておくのは二元管理で、間接部門が無駄になる」と述べた。MRJの量産が2022年ごろから本格化するとの見通しも示し「これから本格的な事業体制の準備に入る」と強調した。

 MRJは試作機の製造を三菱重工の本体が手掛け、開発を子会社の三菱航空機(愛知県豊山町)が担っている。これまで安全性向上のための設計変更などで納期を5度延期しており、初納入は20年半ばを予定している。

 三菱重工は、開発費の増加などで債務超過に陥っていた三菱航空機に対し、今月7日までに2200億円の支援を完了した。一方、三菱航空機は、情報の不正利用があったとして競合のカナダ航空機大手ボンバルディアから提訴されており、裁判の行方次第で開発が停滞する懸念がある。