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プロ野球選手、引退後は「サラリーマン」 球界の新たな潮流に注目 (1/3ページ)

 プロ野球選手は、引退後のセカンドキャリアに「一般企業」を志向している。野球界の新たな潮流に注目したい。

 日本野球機構(NPB)は毎年秋、「みやざきフェニックス・リーグ」に参加した選手たちを対象に「セカンドキャリアに関するアンケート」を実施している。今年で12回目。その結果が先週発表され、引退後「やってみたい」職業(複数回答可)として初めて「一般企業で会社員」が1位となった。昨年のアンケートでは7位だったから、大幅な飛躍である。

 厳しい指導者の道

 今年は、12球団252選手が回答を寄せた。彼らの平均年齢は23.5歳。18歳から26歳が208選手と若い層が多く、31歳以上も8人いた。平均在籍年数は3.6年。平均年俸は887.6万円と、同年代の若者の中では恵まれている。79.4%の200選手が独身である。

 その252選手の15.1%が「会社員」を希望、以下「大学・社会人の野球指導者」12.3%、「社会人・クラブチームでの現役続行」11.5%、「高校野球指導者」11.1%、「海外で現役続行」8.7%と続く。

 このNPBのアンケートを長らく興味深く見つめてきたが、目立って「会社員」志向が増えたのは2016年からだ。「やってみたい」に「興味がある」を合わせると2位に浮上、昨年も2位だった。そして今年も、2項目合計では5年連続トップの「高校野球指導者」に次いで2位となっている。

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