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プロ野球選手、引退後は「サラリーマン」 球界の新たな潮流に注目 (2/3ページ)

 3年連続2位の背景には、近年の流れがある。引退後の選手を積極的に採用しようとする企業が増えてきている。NPBや選手会なども社会人としてのキャリア養成講習会を開くなど、支援体制を整えてきた。

 逆に、選手の希望が多い指導者となる道は狭い。プロ野球や社会人はポストが限られ、スコアラーやスカウトなどで残りたくとも、狭き門である。

 大学や高校など学生球界で指導者となるためには、プロとアマチュア両方の組織で実施される研修を受けて、審査の後にようやく「指導者資格回復」となる。その上で指導者登録、さらに監督として「口がかかる」のを待たなければならない。決して道は平坦(へいたん)ではない。

 そうした生き残り競争を回避したいのか、それとも一般企業の方が門戸が広いと考えているのか。ともあれ、一般企業を志向する流れは今後も続くと思われる。それを「安定志向」とみる向きもあるが、一般企業が楽なわけもない。

 「まず、野球選手の誰それという名前を捨てること。初めの1、2回は野球を話題にしてくれても、仕事ができなければ後に続いていかない。頭を下げてあいさつし、名刺を両手で渡して両手で受け取るといった選手でいうなら体力づくりの基礎、最低限の社会人としてのマナーを身に付け、仕事を覚えることから始めなければ…」

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