ソフトバンク時価総額、初日9000億円目減り 鳴り物入り上場もご祝儀なし

東証1部に上場し、セレモニーで鐘を鳴らすソフトバンクの宮内謙社長=19日午前、日本橋兜町の東京証券取引所
東証1部に上場し、セレモニーで鐘を鳴らすソフトバンクの宮内謙社長=19日午前、日本橋兜町の東京証券取引所【拡大】

 携帯電話大手ソフトバンクが19日、東京証券取引所第1部に上場した。初値は1463円で公開価格(1500円)を2.5%下回り、終値も14.5%安い1282円だった。上場前のトラブルなどが影響し、前途多難な船出となった。

 終値に基づく時価総額は6兆1371億円で、初値ベースの7兆35億円から9000億円近く目減りした。時価総額は同業のNTTドコモやKDDI(au)に届かず、東証で10位だった。

 上場前に大規模な通信障害が発生。通信機器が政府調達から事実上排除される中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)の設備を使っている点などが売り材料となった。取引開始直後から公開価格を割り込み、午後に下げ幅を一段と拡大した。

 ソフトバンクの宮内謙社長は19日、東京都内で記者会見し、株価が低調だったことについて「市場の反応を真摯(しんし)に受け止める。ここをスタート地点にして企業価値向上に努める」と述べた。

 携帯事業では、第5世代(5G)移動通信方式の通信網の整備に関し「コア(中核)の部分については欧州企業に変えざるを得ない」として、中国製品を事実上排除する考えを表明した。

 親会社のソフトバンクグループ(SBG)が投資する海外先端企業と連携し、非通信事業を拡大する方針も示した。

 SBGの資金調達額は約2.6兆円に上り、政府が1987年のNTT上場時に調達した額を上回り過去最大となった。