□高橋基社長
■料理人から支持される果物産地に
--横手市は「クッキングアップルの郷」に
「リンゴ農家の悩みは、何が売れるのか分からない、需要と供給が見えない点にあった。横手市の十文字や増田の地域では、昼間と夜間の寒暖差が質のいいリンゴを作る。豪雪被害をきっかけに、実は需要の高い調理用リンゴの栽培に転換するよう生産者を説得した。7軒が理解してくれた」
--2018年の収穫量は
「『紅玉』が前年とほぼ同じ約3トン、『紅の夢』は前年比で約1割減の約5トン。減少は、より栽培条件のよい土地に木を植え替えたためで、今後の生産効率は高まっていくはず」
--契約農家との関係は
「『秋田県南部をシェフ、パティシエ・パン職人、和菓子職人から絶大な支持を得られる果物産地にする』をビジョンに、パートナーとして販路開拓、新しい品種の育成、加工品開発に取り組んでいる」
--代表的な取引先は
「兵庫県西宮市の『ケーキハウス・ツマガリ』では『紅の夢』を使ったリンゴタルト、秋田県大仙市に工場がある『ローズメイ』では『紅玉』を使ったコンフィチュールをそれぞれ扱い、人気商品となっている。東京や京都の菓子メーカーには、フルーツ大福やプリンの材料として加工品を卸しており、横手市の菓子店には、アイスクリームの材料として使ってもらっている。アレンジはコンポート、ドライフルーツ、セミドライなど幅が広がってきた」
--今後の展開は
「農業を通じて創造性を高める『ソリューションビジネス』に進化させたい。『手の技』こそが持ち味のプロの仕事。農業を軸とした地域の力、信頼を礎としたネットワークでサポートしていく。地域に必要な会社として認知されたい。情報もモノもあふれる便利な世の中でも、本物とは何かを考え、取捨選択できる地域でありたい」
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【プロフィル】高橋基
たかはし・もとい 東洋大卒。家業の呉服店を手伝うため帰郷。1993年に法人化、2004年にラーメン店の経営を引きつぐなど業態転換を図り、2008年に「デリカテッセン&カフェテリア紅玉」を開店した。秋田県出身。
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≪イチ押し!≫
■地域の旬の野菜使った総菜セット
「地産地消」の総菜セットは、地域の農家から仕入れた旬の野菜や果物を使った総菜に、白米か玄米のご飯、みそ汁がつく。いぶりがっこ入りポテトサラダ、横手市山内地区の名産である里芋「いものこ」の揚げ煮やラザニアが人気。セット4品で760円、6品で950円、9品で1250円。「体に優しい手作り料理にこだわります」と高橋紅さん。だしを使い塩分を控えめに、肉は余分な脂分を取り除きロースト、調味料は、有機丸大豆のしょうゆや無添加のみそを使う。
2階のカフェテリアでは食事とともに、焼き菓子中心のスイーツが味わえる。上白糖は使わずてんさい糖やはちみつなどを使用。小麦粉は秋田県産だ。オードブル、弁当のデリバリーサービスも始めた。配達区域は秋田市、横手市、湯沢市など秋田県内の一部に限られる。