ライザップ、M&A路線転換 赤字から体制刷新、経営スリム化 (2/2ページ)

記者会見後、握手するライザップグループの瀬戸健社長(左)と松本晃氏=5月、東京都千代田区
記者会見後、握手するライザップグループの瀬戸健社長(左)と松本晃氏=5月、東京都千代田区【拡大】

 買収先にはゲーム・音楽ソフト販売のワンダーコーポレーションなど本業との相乗効果が見込めない上に再生が難しい企業もある。松本氏は「不況産業はよっぽど優秀な人がやってもしんどい」と苦言を呈する。瀬戸氏はM&A凍結に踏み切った。

 重点事業を取捨選択

 ライザップは19年1月から経営体制を抜本的に改めて再スタートする。重層的だった指揮系統を整理し、社内の取締役は9人から瀬戸氏と松本氏の2人だけにする。松本氏は代表権も返上し、瀬戸氏に権限が集中する。関係者は瀬戸氏と松本氏の二人三脚に変化はないと強調するが、市場からは「松本氏が取締役からも退任すれば再建は頓挫する」(証券会社担当者)との懸念が出ている。

 同社は重点事業を取捨選択し堅調なフィットネスクラブ事業などに経営資源を集中する方針だ。ただ社内には「これまでの多角化方針からの急な変更で驚いた」との声もある。リストラなど痛みを伴う改革は避けられず、瀬戸氏の手腕が問われる。

                  

【会社概要】RIZAP(ライザップ)グループ

 瀬戸健氏が2003年に設立した「健康コーポレーション」を土台とする企業グループ。「結果にコミットする」をキャッチフレーズに急成長した個人指導型のフィットネスクラブ「RIZAP」の運営会社が中核を成す。ほかに健康食品販売、アパレル、出版など幅広い事業会社を傘下に抱える。06年に札幌証券取引所の新興市場アンビシャスに上場した。