「もっと人が欲しい」人手不足で焦り 飲食・介護…今春内定も未達

今年の採用活動の予想
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 人手不足を反映し、年末になっても今春の入社をめぐる採用活動が続いている。企業の人事担当者は「もっと人が欲しい」と焦るが、学生側は「どこかには入社できそう」と楽観ムードが漂う。

 「飲食チェーンは興味ないですか」。東京都内で昨年12月に開かれた合同会社説明会。就職が決まっていない大学4年生に、人手不足が深刻な飲食や介護業界の企業が必死に声を掛けていた。

 静岡市の高齢者介護サービス会社の人事担当者は「本年度は前年の倍の内定を出した。それでも将来の事業拡大に備えてまだ人が欲しい」と訴える。大手飲食チェーンの担当者も「内定者は計画した数に達していない。公務員試験に落ちた学生、秋まで部活をしていた学生に良い人材がいると期待したい」と話した。

 学生側はこの時期でも、のんびりした人が見られる。「募集は多くてどこかに入れるだろうという気持ち。焦りはない」(拓殖大の男子学生)

 マイナビの調査によると、2019年春卒の大学生・大学院生の採用では9割超の企業が「厳しかった」と答えた。担当者は「飲食や介護業などは休みが取得しにくいというイメージが定着しており、人手不足が深刻なのに学生が集まらない」と指摘した。