企業7割「採用厳しくなる」 人手不足で来春卒も学生優位

2019年春卒の学生対象の合同会社説明会=18年12月、東京都新宿区
2019年春卒の学生対象の合同会社説明会=18年12月、東京都新宿区【拡大】

 2020年春卒業予定の大学生・大学院生の採用活動をめぐり、民間企業の76.4%が前年より「厳しくなる」と予想していることが、就職情報会社マイナビ(東京)の調査で分かった。人手不足を背景に、企業の採用意欲は引き続き高く、20年春卒の就職活動も学生優位の売り手市場になりそうだ。

 マイナビの担当者は「新卒獲得競争は激しさを増している。就活に先立って学生に自社をアピールできるインターンシップ(就業体験)の開催が盛んだ」と話した。

 調査は昨年9~10月に実施し、3013社の回答を集計した。

 業種別に見ると「厳しくなる」の回答が最も多かったのは小売業の84.4%。深刻な人手不足を反映した。金融業(79.7%)、製造業(79.0%)も目立った。

 地域別では、北陸が最多の84.6%。北陸新幹線開業で首都圏に進学した学生がそのまま就職するとの危機感がある。首都圏は求人が多いため、距離が近い甲信越の企業も「厳しくなる」が82.1%と高水準。東海も8割超となった。

 企業の回答は20年春卒の採用活動が「非常に厳しくなる」が27.1%、「厳しくなる」が49.3%となり、合わせて76.4%に達した。「19年春卒並み」は21.2%。「楽になる」「非常に楽になる」は合計で0.8%にとどまった。