CES2019 日本のベンチャー存在感増す

WHILLが開発した自動運転対応型1人乗り電動車いす=2018年12月、東京都内(松村信仁撮影)
WHILLが開発した自動運転対応型1人乗り電動車いす=2018年12月、東京都内(松村信仁撮影)【拡大】

 世界最大級の家電・エレクトロニクス技術の総合見本市「コンシューマーエレクトロニクスショー(CES)2019」が8日(現地時間)、米ラスベガスで始まる。今年もユニークな技術やサービスを手がける日本のベンチャー企業が数多く出展する。

 電動車いすベンチャーのWHILL(ウィル、横浜市)は、自動運転対応の1人乗り電動車いすを初めて出展する。アームレスト(肘置き)の前面にあるカメラ、数多く本体に配置されたセンサーで周囲の状況を検知。あらかじめ登録した地図情報と照合しながら自動で走行する。

 CESで出展されるモデルは、通信回線を活用して複数の電動車いすの位置情報を一元管理できるようにした。会場での実演展示では、試乗に先立ち、スマートフォンやタブレット端末から専用のアプリを起動して電動車いすを自動で呼び出す体験もできる。

 WHILLは平成30年12月に小田急電鉄などと、自家用車以外の複数の乗り物を連携させて円滑な移動を支援する「MaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス)」に取り組むことで合意。31年末までに神奈川県の箱根周辺などで利用者の需要を探るための実証実験を行うことにしており、CESでの出展はその「予告」といった位置づけだ。

 高齢者など足腰が不自由な人にとって、自宅から最寄り駅やバス停までの移動は自家用車に頼らざるを得ない。杉江理社長兼最高経営責任者(CEO)は「目的地までの残り数キロ、いわばラストワンマイルをつなぐ新しいインフラ(社会資本)としてこの電動車いすを提案したい」と語った。

 このほか、ロボットベンチャーのユカイ工学(東京)はコミュニケーションロボット「BOCCO(ボッコ)」の次世代版となる後継機種を初公開。不特定多数からインターネットを使って資金を集めるクラウドファンディング大手のマクアケ(同)も大手企業と共同開発した商品を紹介する。