家電見本市「CES」 8Kテレビ、米中市場で火花 主要メーカー出そろう

シャープが展示したタッチパネル機能を付けた8Kモニター=米ラスベガス(共同)
シャープが展示したタッチパネル機能を付けた8Kモニター=米ラスベガス(共同)【拡大】

  • 韓国サムスン電子が披露した8Kテレビ(AP)

 米ラスベガスの家電見本市「CES」では、ソニーが超高精細な「8K」映像に対応したテレビへの参入を表明し、シャープや韓国のサムスン電子、中国のTCL集団など主要プレーヤーが出そろった。各社は米国や中国を主戦場と位置付けアピール合戦を展開。世界的な競争開始の号砲を鳴らした。

 ソニーは米国を皮切りに8K液晶テレビを発売する方針で、高木一郎専務は「新しい視聴体験、価値を提案していきたい」と強調する。ただ日本での発売は検討中。8Kは日本でも昨年12月に衛星放送が始まっているが、住宅事情などから超高画質の性能を十分に引き出す大画面のテレビを置くのが難しいこともあり、米欧や中国を優先したいとの思惑がのぞく。

 2017年に世界に先駆けて中国と日本で8Kテレビを発売したシャープも、米国での発売を視野に入れる。業績不振で15年末に北米のテレビ市場から撤退を決めたが、早期の再参入を目指しており、8Kも合わせて販売を検討する。

 米国市場ではテレビ以外の分野への応用も検討しており、CESでは高精細の液晶ディスプレーで、教育のため名画を拡大して細部まで見られるようにした展示などを充実。市場投入に向けて地ならしを進めている。

 ただ米中の市場では韓国のサムスン電子やLG電子が大きな存在感を持つ。TCLも米国で成長が著しく、日本勢にとってハードルは高い。

 一方で、8Kテレビには大きな需要がないとみて模様眺めの企業も多い。パナソニックは20年東京五輪のパブリックビューイング向けに8K対応プロジェクターなどを開発する計画だが、津賀一宏社長はテレビには否定的な考えを示している。(ラスベガス 共同)