海底油田、無人潜水機で点検 川重が実証実験、来年の商用化目指す (1/2ページ)

川崎重工業が英国沖で行った無人潜水機の実証実験。和歌山沖ではロボットアームを取り付け、技術の確認を行う(同社提供)
川崎重工業が英国沖で行った無人潜水機の実証実験。和歌山沖ではロボットアームを取り付け、技術の確認を行う(同社提供)【拡大】

 川崎重工業が、海底油田・ガス田のパイプラインを自動で点検する無人潜水機(AUV)の実証実験を1月中旬から和歌山沖で始める。現在主流の遠隔操作機(ROV)と比べ運用コストが低いのが特長で、2020年の商用化が目標。同社と三菱重工業は海上自衛隊の潜水艦を長年建造しており、世界トップレベルの技術を民間向けに転用して新ビジネスにつなげる。

 ROVは専用の母船とケーブルでつながれているため、一定区域のパイプを検査したら引き揚げて次の区域に移動する手間がかかるほか、母船のレンタル料は1日1000万円にも上る。

 一方、AUVはセンサーや検査機器を取り付けたロボットアームを搭載し、海中のパイプラインに沿って自動で動きながら点検を行う。駆動用の電池が切れたら、水中に設置する電源ステーションに自動で戻り、非接触充電して再び点検を始める仕組み。母船を動かす人手や費用も省ける。

 水深数百~数千メートルに敷設され高い水圧を受けるパイプラインには、破損や腐食のリスクが付き物で、定期的な点検が欠かせない。これまで自動化が進んでいなかったのは技術的な難しさに加え、油田・ガス田開発の巨額投資に隠れて点検コストの軽減が重視されなかったという事情もある。

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