海底油田、無人潜水機で点検 川重が実証実験、来年の商用化目指す (2/2ページ)

川崎重工業が英国沖で行った無人潜水機の実証実験。和歌山沖ではロボットアームを取り付け、技術の確認を行う(同社提供)
川崎重工業が英国沖で行った無人潜水機の実証実験。和歌山沖ではロボットアームを取り付け、技術の確認を行う(同社提供)【拡大】

 川重のAUVは2017年秋に英国沖で実証実験を行い、電源ステーションに自動でドッキングする技術を確立した。続く和歌山沖での実証実験は、AUVが潮流にさらされながら、パイプラインと一定の位置関係を保って点検を続けられるかどうかを確かめる。

 日本の潜水艦技術をめぐっては、一定の条件を満たせば装備品の輸出を認める「防衛装備移転三原則」に沿ってオーストラリア海軍への納入を目指したが、16年にフランスとの受注競争に敗れた経緯がある。

 パイプライン点検用のAUVは、国家間の思惑がからむ潜水艦自体の輸出と比べて収益化しやすいとみられる。川重は、機体の売り切りでなく点検業務も請け負い、年間100億円規模のビジネスに育てる考えだ。