【ニュースレビュー】1.6~10 国内

 ■山手線、自動運転で試験走行

 JR東日本は7日未明、JR山手線の最新車両を使った自動運転試験を報道陣に公開した。開発を進める自動列車運転装置(ATO)を搭載した試験車両が1周34.5キロの山手線を2周した。人口減少社会で運転士確保が難しくなると見ており、安全ルールづくりを本格化させる。

 ■「出国税」1人1000円、徴収始まる

 日本からの出国者に1人1000円を課す国際観光旅客税(出国税)の徴収が7日、始まった。日本人も対象で、2歳以上は飛行機や船の運賃に上乗せされる。政府は2019年度で500億円と見込む税収を観光振興に活用。恒久的な国税の新設は地価税以来27年ぶりとなる。

 ■首相、消費増税へ万全の対策

 経済3団体は7日、東京都内で新年祝賀会を開いた。祝賀会に出席した安倍晋三首相は、10月に実施する消費税増税へ万全の対策を講じると強調し、2019年春闘での積極的な賃上げを呼び掛けた。祝賀会は経団連と経済同友会、日本商工会議所が共催。約1800人が参加した。

 ■昨年の国内新車販売0.7%増

 2018年の国内新車販売台数(軽自動車を含む)は、前年比0.7%増の527万2067台と2年連続で増加した。小型車は落ち込んだが、軽の新型車効果が大きく、市場全体を牽引(けんいん)した。日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会が7日発表した。

 ■ゴーン前会長、無実主張

 私的な投資の損失を日産自動車に付け替えたなどとして、会社法違反(特別背任)の疑いで再逮捕された前会長、カルロス・ゴーン容疑者は8日、東京地裁で開かれた勾留理由開示手続きで、「容疑はいわれのないものであることを明らかにしたい。無実だ」などと主張した。

 ■武田、シャイアー買収完了を発表

 武田薬品工業は8日、欧州医薬品大手シャイアーの買収手続きが完了したと発表した。シャイアーの全株式を取得した。売上高で世界トップ10に入る巨大製薬会社が誕生。世界最大市場の米国で攻勢を強める。買収総額は、日本企業による海外企業買収で過去最高となる。

 ■勤労統計、04年から不適切調査

 賃金や労働時間の動向を把握する「毎月勤労統計調査」について、全数調査が必要な対象事業所の一部を調べない不適切な調査が2004年から行われていたことが9日、分かった。10年以上行われ、統計結果を算定基準とする雇用保険などが過少に給付されていた恐れもある。

 ■日産「リーフ」に新モデル

 日産自動車は9日、電気自動車(EV)「リーフ」の航続距離を1.4倍にしたモデル「リーフe+(イープラス)」を追加し、23日に販売を始めると発表した。希望小売価格は416万2320円から。電池を改良し、サイズは変えずに容量を55%大きくした。